2015-01-01から1年間の記事一覧

私の宗教について

人に嫌われたと思う時に私を支えているのは「でもあいつより私のほうが私のことを嫌いである」という考えだ。 人が恐れるのは「わからないこと」であり、であるからして宗教が生まれたのである。宗教の役割は説明することにある。だからヤハウェ(ヱホバ)の…

はいしゃさんおこらないでvol.1「歯垢の多い生涯を送って来ました。」

恥の多い生涯を送って来ました。 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。*1 私の生活は対症療法 人間失格の手記の主が「人間の生活ってなんだかわかんねー」と言っているのは、彼が狼少女だからではなく実利が理解できないからだ。布団で寝…

にじゅうごさいになりました

今週のお題「私のテーマソング」 列についてゆけない者に また来る春が あるかどうかは誰も知らない ただひたすらの風任せ 十月生まれの私が世に蔓延する夥しいの歌どもの中で最もシンパシーを感じる歌が、井上陽水「神無月にかこまれて」です。 もう、それ…

中国人のS藤が金魚にえさをあげて学校に来なくなったこと

もっと思い出の話とか書いてって言われたので思い出の話をします。 小学校のクラスメートにS藤というのがいた。彼は中国人だった。今にして思えば円を描いた顔の輪郭や色の白さはあきらかに大陸のそれであり、表情にも中国人らしいものがあったような気がす…

えにっき10/6

きょう歌舞伎町で見たけんかの詳細です。 タトゥーのヤンチャっぽいにーちゃんがギャルにビンタし、突っ立っているおじさん二人に喚きながら殴りかかろうとしていました。 ギャル、顔真っ赤にして泣いててかわいかったです。※「うち」というのは一人称のウチ…

昔の犬はでかい

平日の昼日中、上野公園へ向かう日比谷線の中で、自分がもう未来に生きていることにはたと気付いた。 上野の博物館に忠犬ハチ公の剥製がある。ハチ公はでかい。昔の犬はでかいのである。私が小さい頃はまだ横浜にも野良犬がいて、やはりでかかった。私は高級…

ラブライブの映画がものすごくつまらなくて私の青春は終わったと思った

私は舞台芸術におけるあの「腹から声を出している感じ」がどうも受け入れられない。だから演劇に苦手意識がある。 私が実際に見たことのある演劇は二つだけで、三谷幸喜の「桜の園」とケラリーノ・サンドロヴィッチの「三人姉妹」だ(要するにチェーホフが大…

TVタックルひろゆき出演に思う/匿名性こそがいじめられっこの救済だった

日本において世界は一つになりつつある。 すべての発言はいずれ本名に紐付けられ、虚空に言葉を投げかけて木霊を聞くような旧いインターネット、あのすばらしくも混沌としたなつかしい未来はなくなってしまう。 世界は一つになっていくしかないことに気づい…

「惜しみなく愛は奪う」ってどこのエロゲーだっけ

と思ったら有島武郎だった。 というわけで有島武郎によるエロゲメーカーがあったらという妄想を書きます。『惜しみなく愛は奪う』 ・メーカーの出世作。代表有島武郎が同タイトルのプロトタイプを夏コミで出していたのがメーカー立ち上げのきっかけ。 ・30…

新年の手紙

二〇一二 この間外祖母がおっ死んだので、それこそクリスマスに四十九日をやったくらいなので新年のあいさつは控えさせていただきます。正月の嫌いな私にはこの喪中というのがよい隠れ蓑で、ずいぶん久しぶりに正月を楽しむことができました。最近はデパート…

教室の原理

友だちいないのもいい加減にしろよって感じだが私は国会中継が好きだった。 耳打ち、ニヤニヤ笑い、太平洋の波うち際みたようなさんざめき、内容のない野次、そしてそれらを黙殺せんとする回答者。あれは、学校の教室と同じだったのではあるまいか。 過去形…