深夜一時の話

 私は虫が苦手ではない。むしろ好きと言ってもいいだろう。家で見かけるクモの仕草なぞいたいけで可愛いと思っているし、食べることにも抵抗がない。毒さえなければ。
 そう、毒さえなければ、である。
 いくら私が虫が苦手でないといえども、毒を持っている、攻撃してくる恐れのある虫が寝室にいてはおちおち眠れないのだ。だって痛いのヤだもん。アシナガバチなぞ外で見かける分にはすらっとしていてキレイだなあなぞ思ったりもするし、昼間屋内に入り込んできても放っておくのだが、眠っている間は何が起こるかわからないからそうもいかない。繰り返すが、だって痛いのヤじゃん。そんなアシナガバチが、そんな寝室に、今、いる。私はミツバチには二、三度刺されたことがあるが、アシナガは未知の領域である。なんかスゴク痛そうである。そういったわけで眠ることもできずにこうして気まぐれからはてなIDを取得したりしている。「へえ、はてな記法って今もあるんだなァ」「はてなのイメージってなぜか2カラムで向かって左側にサイドバーだけど、テンプレート一覧を見る限りではそれが定番というわけではないんだなァ」などと考えて、寝室にアシナガバチ先生が居座っている事実から逃げようとしている。しかし多分いまは先生も眠っているので、あとで行ってみたらいなかった、というわけにはいかない。いかないし、いなかったらいなかったで嫌である。先生が布団にでももぐりこんでいてみろ!かといって退治しようとするドタバタで隣室の家族が起きだして騒ぎ、それで先生が刺激されて飛び回ったりでもしたらそれこそ面倒である。しかし猛烈に眠い。寝ちゃおうかな。刺されたら刺されたでその時だ。死にゃあすまいし、死んでも運命である。
 今後このブログの更新がなくとも決して一日坊主などではなく、アナフィラキシーショックのせいですゆえ何卒よろしく。まあ誰も見てないからいいか。